19日に放送されたNHK連続テレビ小説「あんぱん」では、八木(妻夫木聡)の悲しい過去が明らかになった。
この日の「あんぱん」では、八木が蘭子(河合優実)が書く映画批評について最初の頃は面白かったが、最近は俳優や監督を批判してばかりだと鋭く指摘。蘭子は読者の注目を集めるにはそういう書き方が効果的だなどと反論するも、八木は「注目されればそれでいいのか?」「そんな見方をして一番不幸になるのは映画を愛している君だ」と言う。
蘭子は八木へ「誰にも心を開かない、家族も持たない。そんな方に愛とかいわれたくない」と言って部屋を出て行く。その日の夜、蘭子はのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)と一緒に夕飯を食べながら八木について「ずっと独身?」と聞く。のぶは「家族はおられたみたいよ」、嵩は「詳しく聞いたことないけど、大変な思いされたみたい」と言うと、蘭子は「うち、どうしよう…」と言って翌日、八木に詫びにいく。
「八木さんの事、何も知らないのに分かったようなことを言ってすみませんでした」と謝ると、八木は「出征するとき、妻と子には絶対に生きて帰ると約束した。やっとの思いで復員したら2人は福岡の空襲で死んでいた」と悲しい過去を告白。「なんのために戦地で生き延びたのか分からなかったよ。でも東京へ来てアキラのような孤児達と出会って、こんな俺でももう一度彼らのために生きてみようと思えたんだ」と口にする。
プライベートなことは一切口にしなかった八木の悲しい過去。蘭子も「絶対帰る」と約束してくれた大事な人を戦争で亡くしていることから、ネットでは「今朝のあんぱん泣いちゃった。悲しい過去を背負った八木さんと蘭子」「あの八木さんが家族のことを話すなんて、蘭子ちゃんに少しずつ心を開いてる…」「八木さんもいろんなことを乗り越えてきたんだね」「八木さんと蘭子は同じような経験をしていたんですね…」などの声が上がっていた。