**コメ卸売業者、崩壊の危機!価格急落で業界が揺らぐ**
日本の米卸売業者が危機的状況に直面しています。6月9日から15日の米の平均価格が5キロ3920円を記録し、ついに4000円を割り込みました。この急激な価格下落は消費者にとっては朗報ですが、卸売業者にとっては致命的な打撃です。
愛知県豊橋市の東三美三川食料の渡辺社長は、相場が下がったことにより高値で仕入れた米の処分に頭を悩ませています。「高く仕入れた在庫は損をしてでも値下げして売るしかない」と語る社長の表情には焦りが見えます。業者は急な価格変動に対応できず、在庫の処分を余儀なくされているのです。
「早く売り切らなければ破損してしまう」との言葉が示す通り、業界全体が危機的な状況にあります。消費者の利益が優先される一方で、卸売業者は過去の利益を失う恐れに直面しています。さらに、政府の市場介入や備蓄放出の決定により、業者たちは「なぜ早く売らなかったのか」との批判にさらされています。
この状況は、単なる価格戦争ではなく、業界全体の存続を脅かす深刻な問題です。卸売業者が破綻すれば、スーパーでの米の供給にも影響が及ぶ可能性があります。消費者と業者の間に立つこの危機、果たしてどのような結末を迎えるのか、今後の動向に注目です。