海底41メートルから引き揚げられた“幻の戦闘機” 国内に1機のみ現存する「紫電改」から願う平和 保存でクラファン活用

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海底41メートルから引き揚げられた幻の戦闘機「紫電改」が、愛媛県愛南町で平和の象徴としての役割を果たすために保存されることが決定しました。この歴史的な機体は、戦後80年を迎えた今、平和の大切さを伝える重要な存在となっています。戦争末期にアメリカ軍と交戦し、帰還しなかった6機のうちの1機として、愛媛県沖の海底で発見された「紫電改」は、国内で唯一の現存機です。

愛南町の自会展示館では、最新の航空技術を誇るこの戦闘機が静かに佇んでおり、その最大の特徴である自動空船フラップが、敵の攻撃をかわす性能を高めたことが語られています。老朽化が進む機体の保存には多額の費用がかかることが判明し、愛媛県は先月からクラウドファンディングを開始しました。目標額3800万円を上回る寄付が集まり、平和を願う動きが加速しています。

さらに、鹿児島では別の「紫電改」が海中に眠っており、今年4月の調査で新たな発見がありました。これにより、戦争を知らない世代にその真実を伝えたいという強い願いが高まっています。NPO法人が設立され、クラウドファンディングを通じて引き上げ作業を進める計画が立てられています。今年中に作業を開始する意向が示されており、今後の展開が注目されます。

この取り組みは、過去の教訓を未来に生かし、平和の重要性を再認識させるものです。私たちの手で歴史を守り、次世代に伝えるために、今こそ行動が求められています。

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