韓国の人気ガールズグループIVEが新曲「シークレットキューピッド」のミュージックビデオを公開したが、その内容が日本で大きな波紋を呼んでいる。特に、日本人メンバーのレイが登場するシーンで、折り鶴を燃やす演出が平和の象徴として受け止められる日本の歴史的文脈を無視しているとして、激しい批判が巻き起こっている。公開日が長崎原爆の日の前日である8月8日というタイミングも、意図的な挑発と解釈される原因となっている。
ミュージックビデオには7000件を超えるコメントが寄せられ、賛否が真っ二つに分かれている。批判派は「歴史を無視した無神経な表現」と非難する一方、擁護派は「芸術表現の一環」として擁護している。特に、レイが着用した「アイムソーリー」と書かれたTシャツも、謝罪のメッセージが日本の歴史に敏感な響きを持つため、さらなる議論を呼んでいる。
このミュージックビデオは、単なるアートの枠を超え、国際的な文化や歴史の違いから生じる誤解を浮き彫りにしている。IVEはこれまでにもメンバー間の扱いの違いに関する批判を受けており、特にセンターのウニョンに対する特別扱いが問題視されている。日本でのプロモーション活動においても、メンバー間の差別が指摘されており、ファンの間に不満が広がっている。
今回の騒動は、IVEの今後の活動に影響を及ぼす可能性が高く、公式なコメントが待たれる状況だ。ファンの間では、グループがこの逆風を乗り越え、さらなる成長を遂げることへの期待が高まっているが、同時に国際的なエンターテインメントにおける文化的責任についての議論も重要なテーマとして残る。