視聴者からのクレームが殺到したACジャパンのCMが、衝撃度ランキングとして発表されました。このランキングは、公共広告が社会的課題に対する啓発を目的としながらも、視聴者に強い違和感や不快感を与えた作品を取り上げています。
第9位には「決めつけデカ」がランクイン。無実の人物をSNSの投稿一つで追い込む内容が、視聴者から「説教臭い」と批判され、フジテレビの問題と絡む形で物議を醸しました。第8位の「お結びコロリー1億個」は、食品ロスの問題をユーモラスに表現したものの、視聴者からは「企業の責任を個人に押し付けている」との声が上がりました。
第7位の「全部あなたのためだからね」は、教育虐待をテーマにしたCMで、受験直前に放送されたことで親たちからの反発が集中。第6位の「聞こえてきた声」は、無意識の偏見を描いたものの、SNS上で「説教臭い」とされました。
特に注目を集めたのは第1位の「聞こえにくさは自び替え」。60歳のアイドルが登場し、早期発見を呼びかける内容が、「高齢者扱いは失礼」との反発を招きました。ACジャパンのCMは、社会的な問題を広める重要な役割を果たす一方で、視聴者とのバランスを欠いた場合には大きな反発を招くことが明らかになりました。視聴者の反応が、公共広告のあり方を揺るがす要因となっています。