夏の風物詩で“大事故”…花火大会を今後迎える関係者はさらなる安全対策に苦心 すぐ放水できるよう体制変更も

 横浜市で8月4日、花火を打ち上げる台船が炎上する事故がありました。8月9日に花火大会を控える愛知県東海市の会場では、安全対策を進めています。

 8月5日、開催場所の大池公園では、看板を設置する骨組みの組み立て作業が進められていました。

東海市観光協会の野口剛規事務局長:
「花しょうぶ園を中心に、周りに順番にあげる。360度いろんな所から(花火が)見える」

 市内中心部の公園で開催され、4000発が打ち上げられる花火大会は地元の人に親しまれてきましたが、横浜市の花火大会で起きた事故を受けて備えを進めています。

野口事務局長:
「花火大会は毎年行っているんですけど、ああいった事故があると、楽しい大会が残念な結果になるので」

 木や草などが多い打ち上げ場所で、事前に周囲に放水する「予防放水」。これまでは放水後、ホースを片づけていましたが、事故を受けて翌日まで残し、不測の事態に備えることにしました。

 このほかにも、消防車や救急車の出動体制などの確認を改めて徹底するとしています。

野口事務局長:
「例年以上に安全、特に火災面の対応をしっかりとって、来ていただく方に安心して安全に楽しんでいただける大会にしたいと思っています」

 花火師の資格を持つ花火研究家の冴木一馬さんは「基本的に決まりを守っていれば事故は起きない」と話します。

花火評論家の冴木一馬さん:
「打ち上げに関してもちゃんと決まりがあって、二重三重の対策をしていますので、筒が倒れないようにとか、絶対に事故が起きないようにやっていると思います。今回の場合は製品不良なので、そこはどうしようもないですね(冴木さんの見解)。十分安全対策していて問題はなかったと思います」

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