特殊詐欺の音声データ公開「不正送金の疑いがある。無実を証明するには金が必要」70代女性“カワグチ”を名乗る男に現金2300万円だまし取られたか→再び電話→自宅を訪れたが警戒中の警察官が逮捕【北海道】

 警察官をかたり現金をだまし取ろうとした詐欺未遂事件で、被害者にかかってきた実際の音声データが公開されました。

 その手口とは。

 「もしもし」(警察官を名乗る男)

 「はい」(女性)

 「お世話になります。カネムラです」(警察官を名乗る男)

 「はい」(女性)

 「事件の話をさせてください」(警察官を名乗る男)

 これは2025年6月、警視庁の警察官をかたる「カネムラ」という人物から北海道空知地方の70代女性の自宅に実際にかかってきた電話です。

 女性は身に覚えのない不正送金の疑いで、無実を証明するために金を要求され、うその話を信じてしまいます。

 「えっときょうね、またね、カワグチが向かっています」(警察官を名乗る男)

 この日、「カワグチ」と名乗る警察官に500万円を渡すように指示が。

 偽の警察手帳に偽の書類まで所持して女性の自宅に現れたのは、大阪に住む無職の57歳の男でした。

 この受け子とみられる男を警戒していた北海道警察の捜査員が、詐欺未遂の現行犯で逮捕。実はこの男…。

 「えっと、最初の900万、次に500万、次に500万、次に400万で、総計2300万いま」(大阪に住む無職の57歳の男)

 逮捕前に複数回女性宅を訪れ、あわせて現金約2300万円をだまし取っていたとみられています。

 今回は金融機関からの情報提供で事件が発覚しました。

 警察は、不審な電話がきたらまずは相談してほしいと呼び掛けています。

Related Posts