北アルプス白馬乗鞍岳で登山をしていた大阪府池田市の76歳男性がけがをしてヘリコプターで救助されました。
男性は8月4日、白馬乗鞍岳を登山中、天狗原付近(標高約2300メートル)で転倒してけがをしました。
午後2時40分頃、本人から北アルプス広域消防本部に救助要請があり、午後4時半頃、長野県消防防災ヘリに救助され、大町市内の病院に搬送されました。頭部をけがしている模様です。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に今の時期は、気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって、整備された登山道でも浮石やガレ場などでちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいると考え、最後まで気を抜かずに登山をするよう呼びかけています。長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山でも疲労や熱中症などで動けなくなることがあります。
県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」ことなどを呼びかけています。