29日午前、福岡県糸島市のコミュニティーセンターで火事がありました。
火元とみられる部屋では、災害用のバッテリーが充電されていました。
視聴者が撮影した映像では、建物から黒煙とともに炎が激しく吹き上がり、窓ガラスが割れ、外壁の一部が崩れ落ちているのが確認できます。
火事が起きたのは、29日午後8時45分ごろ。
糸島市にある「加布里コミュニティセンター」が炎に包まれました。
火は鉄筋3階建ての建物の2階部分を主に焼き、約1時間40分後に消し止められました。
当時、センターは開館前で中に利用者はおらず、職員も全員逃げてけが人はいませんでした。
◆目撃した人
「ものの2~3分で火が強くなった」
わずか数分の間に燃え広がったという今回の火事。
その出火原因は…
◆近くに住む人
「リチウムバッテリーを24時間置きっぱなしにしていて、そこから発火したみたいと館長さんから聞いた」
特に激しく燃えていた2階の会議室にあったというのが、海外製の災害用バッテリー。
それに内蔵しているのがリチウムイオン電池です。
スマートホンやモバイルバッテリーなどにも使われているリチウムイオン電池は熱に弱く、ここ最近猛暑が続く中、火災を引き起こすリスクが叫ばれています。
20日には、都内を走るJR山手線の列車内で乗客が持っていたモバイルバッテリーから出火する火事も発生しています。
今回火事が起きた糸島市のセンターでは、災害用バッテリーを24時間充電したままにしていて、館長によるとこのバッテリーのある会議室から複数回の爆発音がしたといいます。
警察は、バッテリーが火元となった可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。