宮城県気仙沼市が発注した工事をめぐる官製談合事件で、逮捕された業者の男が容疑を認めていることが分かりました。市職員も容疑を認めていて、警察が事件の詳しい経緯を調べています。
この事件は、おととし7月、気仙沼市が発注した道路工事をめぐり、土木課の道路整備係長・後藤文治容疑者(47)が、建設コンサルタント会社の「中央技術コンサルタンツ」、東北支店の支店長・清水康弘容疑者(51)に入札情報を漏らし落札させ、公正な入札を妨害した疑いで逮捕されたものです。
警察の調べに対し、後藤容疑者は容疑を認めていて、その後の捜査関係者への取材で、清水容疑者も「間違いない」と話し、容疑を認めていることが新たに分かりました。
気仙沼市によりますと、後藤容疑者が入札情報を知りうる立場になってから、今回の道路工事以外にも4件の市の発注業務を清水容疑者の会社が落札していました。
警察もこうした情報を把握していて、逮捕容疑以外にも不正なやり取りがあったとみて、裏付け捜査を進めています。