海や川など水辺で遊ぶ機会が増えるこれからの時期に注意が必要なのは「水難事故」。東根市で、万一の際に命を守る“着衣水泳”について中学生が学んだ。
23日、東根市の中学校で行われた「着衣水泳」の特別授業。
3年生25人が、服を着たまま、突然水に落ちてしまった時にとるべき行動を指導員から教えてもらった。
命を守るために大切なことは、“泳ぐ”のではなく“浮く”こと。
浮くことで体力の消耗が抑えられ、助けが来るまでの時間を稼げるという。
(リポート)
「生徒たちがまもなく服を着た状態で水泳を行います。服を着た状態で水の抵抗をどれほど受けるのか、水の危険について学びます」
生徒の多くは、服を着たまま泳ぐのは22日が初めて。
服を着て泳ぐと、水着の時と比べ水の抵抗が非常に大きくなる。
体が重くなる中、教わった通りあわてずに服に空気を入れるが、なかなか浮くことができない。
そこで、水に浮くための最も簡単な手段として紹介されたのが「空のペットボトル」。
フタをした空のペットボトルをあごの近くに固定すると、呼吸が確保しやすくなる。
(生徒)
「水に入ろうと思ってなくて間違って入った時に、泳いで陸に上がる方が優先かと思っていたが、それよりも浮くことが大事なんだときょう初めて知った」
「服が重くて体にへばりつくので動きづらかった。水着の10倍くらい重かった」
指導員は、万が一水に落ちたときはペットボトルなどを使い、体を浮かせてから大声で助けを呼ぶよう呼びかけた。