東京都武蔵野市立南小学校が、夏休みの宿題を廃止したことが話題を呼んでいる。校長の「主体的に生きてほしい」という期待のもと、児童たちは自由に学びを選ぶことができるという新たな教育方針が導入された。これは、子どもたちが自らの学びを主体的に決定する力を育むことを目的としている。
この学校では、宿題が一切なく、自由研究も子ども自身の選択に委ねられる。児童たちは「宿題がないことで自分の苦手な部分に気づけるようになった」と語る一方、親たちからは「宿題がないと家庭での学習が難しくなる」との声も上がっている。親子間でのトラブルが増える懸念もある中、学校は夏休み中の学びの計画を自ら立てることを促進する方針を取っている。
さらに、岐阜県美市の小学校では、1年生の通知表を廃止することが決定した。教育長は、低学年の児童に対して成績によるプレッシャーを軽減し、学びへの意欲を保つことが狙いだと説明している。これにより、来年度からは2年生の通知表も廃止される見込みだ。
このような教育改革は、今後の日本の教育システムに大きな影響を与える可能性がある。果たして、宿題なしの教育が子どもたちの成長にどのように寄与するのか、今後の動向に注目が集まる。