元大関・増位山太志郎さんが76歳で逝去しました。彼の死因は切ない病との闘いでした。所属事務所は、彼が長年の病気療養中に亡くなったことを発表し、最後の瞬間まで活動復帰を切望していたと伝えています。増位山さんは、相撲界の重鎮としてだけでなく、演歌歌手としても多くのファンに愛されてきました。彼の代表曲「そんな裕子に惚れました」は120万枚を超えるヒットを記録し、歌手としての顔も持つ彼は、数々のミリオンセラーを生み出しました。
彼は1967年に初土俵を踏み、1980年に大関に昇進。父と子の親子大関としても注目を浴びました。引退後は歌手活動に専念し、チャンコ店を経営するなど多岐にわたる才能を発揮しました。しかし、2022年末に体調を崩し、廃決症と診断され、リハビリを続けていたものの、最終的には舞台復帰を果たせませんでした。
家族は葬儀を近親者のみで執り行うことを決定し、ファンへの感謝の意を表明。増位山さんは「相撲を愛し、歌を愛した人生」と振り返り、その生涯を全うしました。彼の遺産や最後の言葉は、家族やファンに深い感動を与えることでしょう。増位山太志郎さんの死は、相撲界と音楽界の両方にとって大きな損失です。彼の思い出は、永遠に多くの人々の心に生き続けることでしょう。