中居正広氏の引退発表を受けて、フジテレビ内での騒動が続いている。中居氏は「全責任は私個人にあります」とし、今後も問題に真摯に向き合う姿勢を示したが、事態の収束は見込めないとの見方が強い。
専門家の西田亮介氏は、今回の問題は中居氏と被害者とのトラブルに加え、フジテレビの対応にも関わると指摘。社員への説明会には500人以上が参加し、オンラインを含めると1100人に達した。事前に集まった質問は217件に上り、会場内では涙ながらに訴える社員や激しい怒号も飛び交った。
西田氏は、企業の対応が不十分であり、記者会見をオープンにするべきだったと批判。「社員が危機感を持っているのか疑問が残る」と述べ、経営陣の問題として捉えられている点に懸念を示した。労働組合も「車内の切迫感は極限状態」とし、透明性の高い会見を求める意見書を提出したが、組合の過去の対応にも疑問が残るとのこと。
また、スポンサー企業がフジテレビからの広告撤退を進めているとの報道もあり、企業の人権方針に基づいた適切な説明が求められている。西田氏は「スポンサー企業の方が成熟してきている印象がある」とコメントし、改善を求める動きが強まっていることを強調した。全体として、フジテレビの危機管理能力と社員の意識が問われる展開となっている。