嵐の活動休止の裏側に潜む「不都合な真実」が明らかになった。2019年1月27日、国民的アイドルグループ嵐は活動休止を発表し、ファンの心を打つ感動的な会見を行った。しかし、その裏にはリーダー大野智の「もうしんどい」という叫びが隠されていた。彼は2017年6月、嵐としての活動を終えたいとの意向をメンバーに伝えていたという。だが、最終的な決断は解散ではなく「活動休止」となった。
その鍵を握るのは、旧ジャニーズ事務所の社長、藤島ジュリー氏だ。彼女は自身のインタビュー本で、「解散ではなく休止にすることを提案したのは私」と明言。表向きはグループの存続を図る優しい判断に見えるが、実際には大野が心身ともに限界を迎えていたことを無視した決断だったのではないか。ファンとの絆を維持し、経済的利益を確保するための合理的な選択が、彼の苦悩をさらに深めた可能性がある。
嵐のファンクラブは活動休止時に300万人を超え、年間120億円もの収益を生んでいた。解散ならばその収益は消失するが、活動休止であればファンは希望を持ち続ける。ジュリー氏の判断はビジネス的には正しかったが、その背後には大野の苦痛があった。
今、嵐は2026年の活動終了を発表し、ファンはその背中を見送り続けている。しかし、この物語は単なるエンターテイメントの枠を超え、個人の人生と組織の論理が交錯する日本のエンターテイメント業界の深刻な構造的問題を浮き彫りにしている。果たして、私たちはスターに何を求め、どこまで寄り添うべきなのか。あなたの意見を聞かせてほしい。