【キシャ解説】インバウンド激増でホテルが不足 大阪で急増する民泊 「特区民泊」が抱える課題とは?

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大阪市でインバウンド需要が急増し、民泊施設が激増中です。しかし、その影には深刻な問題が潜んでいます。特区民泊と呼ばれるこのシステムは、2014年に導入されて以来、大阪市において約95%の認定を受けた民泊が集中していますが、周辺住民とのトラブルが続出しています。

特区民泊は、宿泊業の許可を得る際のハードルが低いため、住宅街に突如として民泊が出現する事例が後を絶ちません。この状況は近隣住民に不安を与え、騒音やゴミ問題が深刻化しています。特に夜間の騒音や、排出されたゴミが適切に処理されず、周囲の環境が悪化しているとの声が多く寄せられています。

地元の住民からは、「隣に民泊ができてから、夜間の騒音がひどくなり、引っ越しを考えている」との悲鳴が上がっています。専門家は、こうしたトラブルを防ぐために、第三者機関による監視や、違反事業者への厳しい罰則が必要だと指摘しています。また、大阪市は対策チームを設立したものの、具体的な対策はまだ検討中とのことです。

今後、外国人観光客の増加が見込まれる中で、民泊の管理体制を見直し、ルールの明確化が急務です。市民が安心して暮らせる環境を守るために、早急な対応が求められています。

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