<シービリーブスカップ:米国1-2日本>◇26日(日本時間27日)◇第3戦◇米カリフォルニア州サンディエゴ サッカーの女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング8位)が、史上2度目の快挙を成し遂げた。同1位の米国に2-1で勝利。アウェーで勝つのは史上初めてとなった。デンマーク人のニルス・ニールセン新監督の初陣で、大会初優勝を飾った。 日本は今大会、オーストラリアに4-0、コロンビアに4-1で2連勝。米国と並んでいたが、得失点差で優位に立っていたため、引き分け以上でタイトル獲得となる中で勝ち切った。新生なでしこが3戦10得点と躍動した。 世界最強アメリカとの過去の対戦成績は、通算40試合で1勝8分け31敗。32得点107失点という一方的な成績だった。 直近は昨夏の24年パリ五輪(オリンピック)準々決勝で延長戦の末に1-2で敗れていた。 史上唯一となる白星は12年3月5日の国際大会アルガルベ杯1次リーグで1-0。日本はFW高瀬愛実のゴールで競り勝った。 日本が初めてFIFA女子ワールドカップ(W杯)で優勝した11年ドイツ大会の決勝は2-2からのPK戦を3-1で制したが、記録上は引き分け扱いとなっている。 ニールセン監督「勇敢に戦ってくれました。チームとしてまとまっていて、みんなの努力が実りました。私にとって米国に勝つのは初めてじゃないけれど、非常に強いチーム、勝者のメンタリティーを持っている相手に勝つのは難しいこと。よく戦ってくれました。これから、もっともっと素晴らしいチームをつくりたい。佐々木則夫さん(元監督)がデンマークに来てインスピレーションを与えてくれた。感謝したい。非常に助けになっていますし、力強い。ありがとうございます」 DF熊谷紗希「(頭部負傷は大丈夫か、解説の岩渕真奈さんから聞かれ)きっと岩渕さん、交代で出てきた時、笑ったと思うんですけど、大丈夫です! やっと勝てた、対アメリカ。本当に自分たちのサッカーを、勇敢に。ずっとチャレンジ、恐れず戦うことを監督から言われてきたので。それを試合で出せた。切り替え、前からのプレス、アメリカ相手に出せて良かったなと思います。新監督でタイトルを取れたことは大きなことですけど、まだまだ。この優勝を、いい自信にして、世界で戦えるなでしこになっていけるように。選手も各クラブに戻って、個々が成長して。もっともっと強いなでしこになっていけるようにやっていきたいと思います」 試合は、開始早々に日本が先制した。前半2分、スローインを受けたMF長谷川唯(マンチェスター・シティー)が巧みなボールキープからゴール右ポケットへスルーパス。MF籾木結花(レスター)が飛び出してきた相手GKとDFを体でブロックしながら受けると、時計回りのターンで2人を外して左足シュート。鮮やかにゴール左隅に決まった。 1-1で迎えた後半5分に勝ち越し。ゴールまで20メートル超の距離でFKを獲得。長谷川がカーブ回転でゴール左上をを狙うと、相手GKがセーブ。そのこぼれ球を後半開始から投入されていた19歳DF古賀塔子(フェイエノールト)が角度のない中、左足でGKの足もとを抜いてゴールを奪った。 後半18分、DFリーダーの熊谷(ロンドンシティー)が相手選手と競り合った際に頭を打ち、ピッチに倒れた。治療のためピッチから外れ、しばらく10人で戦った。押し込まれる展開が続いたが、耐える。熊谷は5分後、頭にバンテージを巻いて戦列に戻って、大会初優勝に貢献した。 ◆先発イレブン◆ 【GK】山下杏也加(マンチェスター・シティー) 【DF】宝田沙織(レスター)熊谷紗希(ロンドンシティー)北川ひかる(ヘッケン)守屋都弥(エンゼルシティー) 【MF】長野風花(リバプール)長谷川唯(マンチェスターC)藤野あおば(マンチェスターC)浜野まいか(チェルシー)籾木結花(レスター) 【FW】田中美南(ロイヤルズ)
兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏が27日までに自身のSNSを更新し、“財務省解体”について言及した。 所得税が生じる「年収103万円の壁」見直しをきっかけに財務省への批判の声が高まり、東京・霞が関の財務省前では、消費税の廃止や財務省の解体を訴えるデモも行われている。 泉氏は「いつも言っていることだが、悪いのは『財務省』ではなく、『財務省』の“言いなり”になっている『政治家』のほうだ」と指摘。 「国民から選ばれた『政治家』が、方針転換を決断し、『財務省』などに指示すればいい話だ。『政治家』よ、『財務省』ではなく、『国民」を向いた政治を!」とつづった。
兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏が27日までに自身のSNSを更新。日本維新の会が、自民、公明両党と高校授業料無償化などで正式合意し、来年度予算案の衆議院通過、参院審議を経ての成立が確実になったことに言及した。 自民、公明、日本維新の会の3党は、高校無償化と社会保険料の負担軽減策などで合意。石破茂首相は26日の衆院予算委員会で、高校授業料無償化に関し、2025年度から国公私立で全世帯に年11万8800円を支給するのに伴い、約1000億円の追加負担が生じる見込みだと説明した。 自民党の森山裕幹事長は26日、東京都内で講演し、野党との将来的な連立政権構築に関し「常に模索することは大事だ。可能性がないとは言い切れない」と語った。司会者から対象となり得る政党を問われ「それぞれの政党の特性がある。『どこと』ということではない」と述べるにとどめた。 また、公明、国民民主両党との「年収の壁」引き上げを巡る3党協議について「赤字国債を発行せずに対応するとの大原則は守らなければならない」と強調した。 泉氏は「103万円の壁を178万円にすれば、6兆円規模の減税効果と言われていたのに、その60分の1の1000億円で新年度予算可決の見通しとなり、国民の生活は来年もほとんど楽にはならない。石破総理も維新の関係者も、国民の生活の苦しさをどう思っているんだろう…」と疑問を呈した。 続く投稿では、「『自民内には、維新に“連立入り”を求めるべきだとの声も出ている』とのことだが、わずか1000億円(自公維合意で25年度に新たに追加される予算額)で予算案に賛成では、“連立入り”するまでもなく、すでに与党の一員だ。今回の維新の対応は、維新の終わりを意味するように思う」と私見をつづった。