8月16日、新潟市で行われた日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)の2回戦第2局で、聞き手を務めた“ある”の不適切発言が波紋を呼んでいる。
そのとは竹部さゆり女流四段(47)だ。竹部はこの日、前年のJT杯覇者・渡辺明九段(41)対山崎隆之九段(44)の大盤解説の聞き手を担当。そこで対局者のプライベートに関する発言をしたのだ。
「の“聞き手”とは解説者とともに対局を解説したり、対局者のエピソードなどを紹介したりする役割で、が務めることが多いです。
この日の竹部さんは対局が行われている同じ会場内で、大盤を使って会場の観客とネットの視聴者に向けた解説をしていました。この解説は対局者にも聞こえる環境でしたが、そこで竹部さんは突然、山崎隆之九段が非公開にしている情報を公表したのです。
解説を務めていた中村修九段(62)から『プライベートな話はちょっと……』とたしなめられた竹部さんでしたが、発言を止めることはなく、今度は渡辺九段の個人的な話を始め、会場が凍りついていました」(スポーツ紙記者)
この対局は激しい指し合いを制した渡辺九段が勝利したが、熱戦に水を差す形となった竹部に対し、Xでは《対局に影響を与えかねない行為では…?》《今回のやらかしはあまりに酷い。公式戦の公開対局中に、本人が聞こえる場で言っていい内容ではない》などと、批判の声があがった。
すると同日夜、竹部はXで《この度、私の軽率な発言により、両対局者様、解説者の皆様、並びに関係各位の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしました事深くお詫び申し上げます》と。
続けて、《今後の活動に関し当面一年間対局以外の公務を自粛させていただきます。また現在お受けしているお仕事についても調整し辞退する方向で検討します》とし、今後1年間の対局以外の活動を自粛・辞退すると報告した。
そんな竹部だが、じつは以前にも失言した“”があるという。
「1995年にとしてプロデビューし、個性的なキャラクターで界において独自のポジションを築いた竹部さん。“毒舌キャラ”としてなどの解説や聞き手といった役割を多く任されてきたいっぽうで、“個性的な発言”がたびたび問題視されていました。
たとえば2014年、ネットのに電話出演した際、スタジオで解説をしていた女性棋士に対し、何の脈絡もなく“アバズレ”と発言し、会場はとんでもない空気に。その棋士とはプライベートでも仲が良かったため、普段のノリをそのまま持ち込んでしまったのでしょうが、公の場の発言としては不適切だったと言わざるを得ません」(前出・スポーツ紙記者)
さらに同年、その仲の良いがTwitter(現X)で《眠いです》と投稿したところに、竹部が《永眠してください》とリプライし、“炎上”した。
「竹部さんは“炎上”後に出演した『』(系)で、この投稿は『3倍に薄めた』発言で、薄めなければ『あんた地獄に落ちてください』という意味だと悪びれもせずに振り返っていました。
また、『あの方、ファンも多いので、私が永眠してくださいと言った途端、薪をくべたかのように私のTwitterが炎上したのでございます。炎上とは言いません、ネットキャンプファイヤー』とも発言し、物議を醸しました。
今回のことで明るみに出た形になりましたが、数々の“失言”から、ファンの間では以前から竹部さんの“聞き手”としての資質を疑問視する声が多くあがっていたのです」(前出・スポーツ紙記者)
歯に衣着せぬ物言いと抜群のトーク力で人気を博した竹部だけに、対局中の棋士のプライベートな情報を明かしたのは観客へのサービスのつもりだったのかもしれない。しかし、そのいきすぎた“サービス精神”の代償は大きかったようだ。