《借金で10年間消息不明の息子も》ビッグダディが明かす“4男5女と三つ子”の子供たちの現在「メイドカフェ店員」「コンビニ店長」「3児の母」番組終了から12年

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 最高視聴率19.3%を記録したドキュメンタリー『痛快!ビッグダディ』(朝日系)。2006年9月~2013年12月までの7年間にわたって通算32回放送され、“ビッグダディ”こと林下清志さん(60)が個性的な元妻たちの連れ子を併せて総勢18人(5男13女)の子育てに悪戦苦闘する様子に視聴者は一喜一憂した。

 番組終了から12年──。林下氏が元妻との間にもうけた4男5女と三つ子の子どもたちの現在を明かした。【前後編の後編。】

 10人の子どもに加えて、実子ではないが三つ子(心美、海美、空美)も「実子」として届け出を出すなど、人生の大半を子育てに注ぎ込んだ林下氏。現在は、週5日の清掃の仕事をしながら、次女・柔美(よしみ、29)さんと四女・都美(ととみ、24)さんの孫の面倒を見て暮らしているという。

「まず伝えておきたいのは、子どもたちのことについてYouTubeなどで嘘ばかりの動画がアップされていますね。娘が風俗で働いているとか……でたらめばかり流されていますよ。ここではっきり言いますけど、きちんと働いて生活していますよ!!」

 開口一番、ネットに流れる情報を全否定した林下氏。

「実は柔美と都美は同じマンションに住んでいて、柔美は2児の母でガラス加工に関わる仕事をしています。そして都美は、3児の母となって浄化槽の清掃に関わる仕事に就いています。

 2人とも朝から出勤しなければいけないので、私が5人の孫の面倒を見ていて、保育園まで30分かけて連れていっています。孫が可愛いとは思ったことがないんですが、やはり娘が喜ぶので、そのためにしているという感じです。

 あとは、娘婿のも作っていますよ。でも子どもたちのも11年間作っていましたから、なんてことはないですよ。そのお礼ではないと思うんですが、娘たちがたまに服とかも買ってきてくれるので、やはりうれしいですよ」

3男が1700万円持ち逃げ…家族全員で返済する

 長女・愛美(まなみ、33)さんは、に勤務しており、整体師の勉強をしていた長男・新志(あらし、32)さん、料理人だった次男・熱志(あつし、30)さん、プロレスラーを目指していた四男・源志(げんし、28)さん、あのころ、子どもだった面々もそれぞれ社会に出て立派に働いている。長男・新志さんについては近々フャイズ店を出店することが予定されており、生活も安定しているようだ。しかし、三男・武志(むさし、29)さんだけは現在消息が不明だという。

「武志は当時働いていた会社で、1200万円程度を使い込みました。理由はした相手となかなか子どもができなくて、不妊治療をしていたと。当時は1回20万円程度の費用が掛かっていたらしく、会社のお金に手を出せるポジションにいたので、手を出してしまった。

 私は“下げられるところに頭を下げておけ”と言って、家族みんなでお金を返そうと電話で話していました。それをその会社の役員の方がスピーカーで聞いていたみたいで、“息子さんのことを1回も怒らず、家族みんなで返済しようという話に感動しました。返してくれれば何も無かったことにします”と言ってくれました」

 こうした会社の計らいに胸をなでおろした林下氏だったが、事態は最悪の方向へ。

「それなのに……武志はギャンブル(競艇)でお金を増やそうとして会社からさらに500万円を持って逃げたんです。合計1700万円は使い過ぎですよ。でも家族と協力して、昨年すべて完済することができました」

 家族を裏切ったことは許せないが、それでも多額のを返すという決断を下した理由は何だったのだろうか。

「1度福岡に逃げて、そこから連れ帰して私が店長をしていたで働かせましたけど、勤務態度もよくなかった。(武志は)四男の源志とは連絡を取っているみたいで、神奈川県にいるという話は聞きましたが、今は音信不通です。

 もう10年近く、消息不明ですかね。この10年間思い出したこともないですし、今だって、目の前に出てきたら殴ってやりたいですよ。でも私が死んだあと、もしひょっこりと兄弟の前に姿を現したらまた家族の付き合いがはじまる可能性もあります。だから優しさではなく“親としての責任”として、あいつの尻拭いをしたんです」

五女・心美、七女・空美はメイド喫茶でNO.1を争っていた

『痛快!ビッグダディ』が終わったあとに、唯一に出演しているが、ラーになった三女・詩美(うたみ、26)さん。2018年7月にスターのプロテストに合格後、わずか3カ月で4つのベルトを獲得。2021年度のプロレス大賞(大賞)に輝くなど活躍。現在は女子プロ団体「マリーゴールド」に所属している。自身もやプロレスなど格闘家の道を歩んできた林下氏だが、三女のことをどうのように見ているのだろうか。

「体幹は強いんです。を始めてから1年で、香川県の大会で優勝しましたからね。でも、1度もアドバイスをしたことはないです。をしていたときも指導者がいましたし、私とやり方が違うので、やっぱり指導者が2人いると混乱するじゃないですか。

 スターの時もチャンピオンベルトを9回防衛(ワールド王座)していますし、会場にも応援しにいきます。でもメンタルがまだ駄目ですね。チャンピオンは圧倒的でないと。ヘロヘロの試合をやったりするので、やはり“これぞ王者の風格”という戦いを見せることで飯を食べてるって意識を持つことは絶対に必要だと思いますね」

 かつて林下氏が奄美大島での生活を送っているなかで、最初の妻(佳美さん)が林下氏の実子ではない三つ子を連れてきて、同居生活を送っていた時期もあった。戸籍上は同氏の子どもになっているが血縁関係はない。三つ子の3人は今、どこで生活をしているのだろうか。そして12番目の子どもとして誕生した紬美(つむみ)さんの現状について明かしてくれた。

「23歳となった三つ子のうち、五女の心美(ひろみ)、七女の空美(ひろみ)は一時期、秋葉原のメイド喫茶で働いていました。ナンバー1を2人で争っていた時期もあったようですが、今は母親のいる岐阜の飲食店で働いています。六女の海美(ひろみ)も岐阜にいて、働いていますね。

 今年4月に還暦を迎えましたが、その時にも心美と空美がお祝いに来てくれました。今でも、すごく懐いているんですよね。血のつながりって重要なようで、重要ではないなと感じましたし、実子として届け出を出しておいて良かったなと思いました。八女・紬美(つむみ、17)も元妻のいる岐阜県で高校に通っています。『推薦で大学に行けそう』と言っていましたね」

続『痛快!ビッグダディ』出演に破格のオファー

 林下氏だけではなく、その後も波乱万丈な人生を送ってきたビッグダディファミリー。数年前には、大手動画配信サービス(VOD)から続編のオファーを受けていたようだ。

「5~6年前かな。『痛快!ビッグダディ』の続編的なものを撮影したいと、局関係者を通じてオファーがありました。ギャラがなんと1200万円で、一気に三男・武志のを返せると思い、私は乗り気でした。しかし、今は子どもたちもして配偶者もいますし、孫も生まれているため、家族から反対意見が出ました。お金は欲しかったのですが、やはり家族から1人でも反対されたら、やれません。それが家族のルールだと思っていますからね」

(了。前編から読む)

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