【速報】「森友文書」財務省が3回目の開示 ”約1万8000ページ”の文書

「森友学園」の公文書改ざん問題をめぐり、自殺した近畿財務局職員の妻に、3回目となる資料の開示が行われました。

近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54歳)は「森友学園」をめぐって公文書の改ざんを強いられ自殺しました。

妻の雅子さんは、「夫が自殺した真相を知りたい」と財務省に対し、捜査の過程で検察に任意提出した資料の開示を求めましたが、資料が存在するのかどうかさえ明かさずに不開示とされたため、国を相手取って裁判を起こし、その結果、不開示の取り消しを命じた大阪高裁の判決が確定しました。

これを受け財務省は、雅子さんに対し、ことし4月からおよそ17万ページの資料と電子データを順次、開示していて、13日、3回目の開示が行われました。

今回、開示されたのは、開示請求や裁判に関する対応について赤木さん以外の職員が作成した手控えなど、およそ1万8000ページで、雅子さんと弁護団は、13日正午過ぎ、財務省で資料を受け取りました。

資料が保存されたディスクを受け取った雅子さんは、報道陣の取材に対し「夫がこちら(財務省)に来ていると思う。お盆なので、ちょうど(開示が)この日になったのも夫が見たかったんじゃないかなと思いました」と話しました。

また、開示された資料に財務省職員の「手控え(メモ)」が含まれていることについて「夫の手の届かない場所の人たちが、改ざんや森友学園の売却についてどう感じて、どういう指示を出していたのか知りたい」と答えました。

一方で、雅子さんが起こした裁判では「財務省と近畿財務局が検察に任意提出した資料」の開示を求め、認められていましたが、財務省や近畿財務局に提出した資料のリストがなく、提出した資料のうち検察から返ってきた資料を開示していたことが新たに分かりました。

【雅子さんの弁護団 生越照幸弁護士】「そんなことで、捜査がちゃんとできていたのかという単純な問題と、文書を特定せずに、今の今まで開示していたのかと。還付されたものの提出を求めているわけではなので、疑問に感じた」

また雅子さんは石破総理について、「開示されたのは石破さんのおかげ。続投して欲しい」と話しました。

次回は、10月に残りの職員の手控えなどが開示される予定で、来年夏には、全ての資料の開示が終了する見通しです。

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