警察官を名乗る男とのSNSのビデオ通話でウソの話を信じ込み、福岡県小郡市の男性が現金2600万円あまりをだまし取られていたことがわかりました。
小郡警察署によりますと6月20日、小郡市の無職の男性(57)の携帯電話にクレジットカード会社の社員を名乗る男から「あなたのカードが不正に利用されています。この事件の捜査を群馬県警察本部捜査第2課が行っていますので、おつなぎします」など電話がありました。
電話は群馬県警察本部捜査第2課の警察官を名乗る男にかわり、SNSのビデオ通話に誘導されて「30数億円の大規模詐欺事件を捜査中です。あなた名義の口座が取引に使われています」「在宅事件とするか逮捕事件とするかはあなた次第です」「在宅事件とする場合、あなたの資産を凍結する必要があるのでお金を振り込んでください」などと言われました。
男性は男が警察官だと信じ、6月25日から7月7日にかけて6回にわたり、指定口座に現金合計2612万円を振り込んでだまし取られたということです。
警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」の言葉が出たら、電話をすぐに切りましょう。
▽SNSは、知らない人からの「友だち申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう。
と注意を呼びかけています。