松方弘樹、昭和のダイスターが壮絶な最期を迎えた。彼の華やかなキャリアの裏には、数々のスキャンダルと複雑な人間関係が隠されていた。2017年1月23日、彼は激しい病に倒れ、最期は30歳年下の妻・山本ま子さんが見守る中、静かに息を引き取った。周囲には事務所関係者と一部の親族のみが集まり、極めてプライベートな最後となった。
松方は、かつては銀座の高級クラブで豪快にお金を使い、仲間たちに惜しみなく振る舞った。しかし、晩年は経済的苦境に立たされ、家賃が大幅に下がったシンプルな住居に移ることを余儀なくされた。彼の遺産はほぼゼロとされ、家族間の相続問題が深刻化する恐れがある。
松方の私生活は、離婚や不倫、さらには絶縁状態にある息子との対立など、波乱万丈なドラマに満ちていた。特に、元妻との間で支払われたとされる3億円の慰謝料や、家族間の複雑な権利関係が注目を集めている。彼が再婚を避けた理由には、相続を巡るトラブルを避けるためとの見方もある。
また、松方は数々の女性との関係を持ち、その中には元妻との不倫騒動も含まれていた。特に「パイプカット命令」の衝撃的なエピソードは、彼の豪快な男としての姿勢を象徴するもので、多くのファンに記憶されている。
松方弘樹の人生は、華やかな舞台の裏で繰り広げられた愛憎劇と、現実の厳しさが交錯するドラマであった。彼の足跡は、時代を超えて語り継がれることだろう。