クマにわざわざ接近する登山者
北海道の登山道・大雪山系白雲岳の頂上手前付近で13日に撮影されたのは、自らクマに近づき、スプレーを噴射するという登山者の危険な行為だ。

その様子を別の登山者が離れたところから撮影していた。映像では登山道の近くを歩き回る1頭のクマ。

多くの登山者が遠くで見守っているなか、1人の男性がクマへ近づこうとする。

撮影者:
おー!ちょっと何事もなければいいんだけど…うおー、しかもそこで止まるんかい!

そして、男性がクマの目の前で立ち止まった瞬間、クマに向かってスプレーを何度も噴射。
まさかの行動に周囲も「おいおいおいおいおい!」と声をあげて驚いていた。

男性との距離は約20mとみられたが、クマはじっと男性を見つめている。
環境省がクマの正しい対処法呼びかけ
距離を取って待機していた撮影者らはクマがこの場から離れないため、来た道を引き返したという。

環境省のホームページによると、クマ撃退スプレーの使用は「至近距離で突発的に遭遇した場合に噴射」としている。

そしてクマに気が付いた際は、「ゆっくり後退するなど落ち着いて距離をとりましょう」と、決して近づかないよう呼び掛けている。
(「イット!」 7月23日放送より)