フジテレビは、タレントの中居正弘さんと女性のトラブルを受け、先週調査委員会を設置することを発表しましたが、具体的な事実関係には言及していません。その結果、少なくとも75のスポンサー企業がフジテレビでのCM放映を見合わせる事態に至っています。食品大手のキッコーマンは、フジテレビの一社提供番組「食いしん坊!万才」の放送を見合わせるよう要請し、26日の放送分が休止となることが決定しました。
これを受け、フジメディアホールディングスは明日、臨時取締役会を開催することを発表しました。この取締役会では、社外取締役による独立性を担保した調査委員会の設置について議論が行われる見込みです。社外取締役は、フジテレビの今後の調査において独立性を重要視する考えを示しています。
また、神奈川県の黒岩知事は、フジテレビの意思決定に対して強い不満を表明し、29年間フジテレビでキャスターを務めていた立場からも問題視しました。彼は、企業の責任ある対応を求めています。
一方で、フジテレビに対するCMの放映を見合わせる企業は増加しており、新たにソフトバンクやオリエンタルランド、ロッテなどもCMの差し止めを決定しました。総務省は、調査を早急に進めるよう指示し、スポンサーや視聴者の信頼回復に努めるよう求めています。
さらに、中居さんがパーソナリティを務めるラジオ番組の終了も発表され、彼自身からの申し入れによるものとされています。日本テレビも、不適切な行為がなかったか外部の専門家を交えて調査を行うと発表し、業界全体での問題解決が求められています。
この問題は、メディア業界全体に影響を及ぼしており、今後の動向が注目されています。フジテレビの対応がどのように変化するのか、そして業界全体の信頼回復に向けた取り組みが進むのか、引き続き注視していく必要があります。