無罪が確定した袴田巖さん側が国と県に対し約6億円の損害賠償を請求へ 長期間にわたって死刑の恐怖にさらされた精神的苦痛などを理由に

やり直しの裁判で無罪が確定した袴田巌さんについて、弁護団は国と県に対し約6億円の損害賠償を請求する方針を決めました。

弁護団によりますと、無罪判決から1年となる9月26日に長期間にわたって死刑の恐怖にさらされた精神的苦痛などへの賠償として国と県に対し約6憶円を請求する訴えを静岡地裁に起こす方針です。

賠償額は袴田さんが47年以上にわたり不当に身柄を拘束された影響で現在も意思の疎通が難しい状態が続いていることなどを踏まえて算定しました。

再審無罪になった事件の国家賠償請求訴訟としては過去最高額だということです。

また、弁護団は畝本直美 検事総長が控訴を断念した際に出した談話が袴田さんを犯人視していて名誉棄損にあたるとして9月11日に国を提訴する方針です。

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