NTTドコモが業界で孤立無援の状態に陥っています。KDDIとソフトバンクが2020年の値下げショックから回復する中、ドコモは昨年同期比で200億円の減収を記録しました。この厳しい状況は、長年の顧客基盤の流出やネットワーク品質の低下が影響しています。オープンシグナル社の最新調査によると、ドコモは5Gのエリアが不足しており、KDDIが1位、ソフトバンクが2位に対し、ドコモはその後塵を拝しています。
顧客からの不満も急増中です。「電波が繋がらない」「通信速度が遅い」といった声が相次ぎ、特に地方では利用者が他社に流れる傾向が顕著です。長期契約のメリットが削減され、新規顧客ばかりを優遇する姿勢が顧客の離反を加速させています。楽天モバイルの躍進も影響を与えており、コストパフォーマンスの良さが多くのユーザーの心を掴んでいます。
ドコモの経営陣は、基地局の増設やアンテナの調整などの対策を講じているものの、顧客の信頼を取り戻すには至っていません。業界の競争が激化する中、ドコモがこの窮地を乗り越えることができるのか、今後の動向に注目が集まります。