SBI証券が新たなデバイス認証方式を導入した結果、ユーザーからの不満が爆発しています。8月9日から施行されたこの方式では、ログイン時に表示される認証コードの有効時間がわずか40秒。これが「高難度タイムアタック」と揶揄される原因となっています。メールの遅延や、認証コードの取得に時間がかかることで、ユーザーがタイムアウトしてしまうケースが続出。最大5回の更新が可能ですが、200秒以内に全ての手続きを完了できないユーザーが続出し、SBI証券には問い合わせが殺到しています。
この新しい認証方式の背景には、リアルタイムフィッシング詐欺対策があるとされています。攻撃者がユーザーの認証情報を瞬時に盗み取る手口に対抗するため、SBI証券は認証コードをメールで送信せず、正規サイト上に表示する方法を選択しました。しかし、その結果として多くのユーザーが不便を強いられています。特にお盆休み中はメールサーバーへのアクセスが集中し、認証メールの遅延が発生。これにより、ユーザーはログインを試みるも、肝心のコードが届かずに困惑する事態となりました。
SBI証券は「お客様の声は届いている」としつつも、今後のセキュリティ強化に向けた対応を模索しています。金融業界全体が不正アクセスの増加に直面している中、ユーザーの利便性と安全性のバランスをどう取るかが今後の課題です。安全性を確保しつつ、ユーザーがスムーズに取引できる環境を整えることが急務とされています。