宮城県内では、8月9日から10日朝にかけて、クマの目撃情報が相次ぎました。
大崎市では、住宅の倉庫が荒らされる被害が出ています。
警察によりますと、9日午後6時10分ごろ、青葉区作並の国道48号線を、山形方面から仙台方面へ走っていた乗用車の側面に、右側から飛び出してきたクマがぶつかりました。車に乗っていた未就学児を含む5人にけがはありませんでした。
一方、大崎市古川清水の住宅敷地内では…。
記者リポート
「クマがこちらの倉庫から網戸を突き破って出てきたということです」
10日午前6時過ぎ、倉庫から出てくるクマが目撃され、入口の網戸が壊されたほか、保管していた竹が荒らされました。
目撃者
「ここで草むしりしていたんですよ。すごい音、ドンドンと3、4回した。(クマの体長は)1メートルくらいかな。」
約1時間45分後の午前8時には、この倉庫から南に300メートルほどの畑でも、クマが目撃されたということです。
気仙沼市で住宅などが建ち並ぶエリア、田中前からも、10日朝、通報がありました。
80代女性が自宅の庭に出たところ、路上に体長1.5メートルほどのクマがいたということです。被害は確認されていません。
近くに住む人
「この辺、シカもイノシシもでるとこでないんだけどね。聞いてびっくりしましたよ。今までこんなことないんだけどね」
今年はクマの餌となるブナの実が「大凶作」と予測されているほか、7月の目撃件数は過去5年の平均と比べて大幅に増加していることから、県はクマ出没警報を出して注意を呼びかけています。