【北海道立高校で無免許授業】2校で新たに発覚“計8校”に―発覚後も1か月間授業を継続した学校も…教育委員会「何回も繰り返し申しわけない」

 北海道立高校でまたも無免許授業が発覚しました。

 北海道教育委員会は8月7日、道立高校2校で教師が指導に必要な教科の教員免許を持たないまま授業を行っていたと発表しました。

 新たに判明したのは、北広島高校と石狩翔陽高校の2校です。道教委は学習指導要領に沿って指導・評価が行われていたことを確認し、授業を受けた生徒313人(北広島高校117人、石狩翔陽高校196人)の単位を有効としています。

北広島と石狩翔陽 申請せず

 道教委によりますと、北広島高校では「地理歴史」の免許状を持った教師が2025年度の「公民」の授業を担当。石狩翔陽高校では「公民」の免許状を持った教師が2022~23年度の「地理歴史」を教えていました。

 本来、免許状のない教科を担当する場合、事前に道教委に申請して許可を得れば指導することは可能です。2023年度の申請は私立高校を含めて184件ありましたが、両校はともに申請を出していませんでした。

発覚後も1か月間授業を継続

 7月上旬に事態が発覚した北広島高校では、免許外の許可申請が出されるまでの約1か月間、当該教師が授業を教え続けていました。

 道教委は今年3月の釧路明輝高校での同様事案を踏まえ、本年度と昨年度を対象とした道立全187校へ一斉に調査。当初、北広島高校は「該当事例なし」と回答していましたが、再確認を求めたところ新たに判明しました。

 学校側は「関係職員でチェックした」と説明していましたが、十分な確認がされていなかったといいます。

 道教委は「何回も繰り返してしまって申しわけない」と謝罪しています。

 今後、チェックシートを活用して複数で確認するよう周知することで再発防止に努めるとしています。

 北広島高校は8日、保護者に説明会を開く予定です。

 無免許のまま授業をしていたことが明らかになった高校は計8校になりました。

無免許授業が発覚した高校一覧

 ・釧路明輝高校
 ・羅臼高校
 ・礼文高校
 ・広尾高校
 ・湧別高校
 ・中標津高校
 ・石狩翔陽高校
 ・北広島高校

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