首里城火災 専門家「火災原因は電源コードのショート」 県の管理責任指摘

首里城正殿などが焼失した6年前の火災を巡る裁判が7日開かれ、証人として出廷した専門家は「延長コードがショートし火災につながった」とする見解を示しました。

2019年10月に起きた首里城火災を巡っては、美ら島財団などの管理責任を問う住民訴訟が提起されています。

きょう那覇地裁で開かれた裁判には、火災関係の訴訟に鑑定人として携わった経験のある技術士の鍵谷司さんが証人として出廷し「出火原因は連結された電気コードのショートだ」とする見解を示しました。

その後の会見で鍵谷さんは、首里城の管理が国から県に移管された後に、見学通路が分電盤室を通るルートに変更され、電源コードが踏まれるなどして損傷した可能性があるなどと県の責任を指摘しました。

鍵谷司氏:
分電盤室を不特定多数の人が通るということは何が起こるか分からない。あまりにもリスク管理が出来ていない、技術者から見たらそう思います

首里城火災の原因を巡っては、これまでに那覇市消防局が「出火原因の特定には至らなかった」とする調査結果を発表しています。

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