SNSのビデオ通話で“警察手帳”見せられ…京都府警や検察官名乗る男のニセ電話 約1700万円だまし取られる 44歳の女性が被害 福岡

警察官や検察官を名乗る男からのニセ電話の内容を信じ込み、福岡県糸島市の女性が現金約1700万円をだまし取られていたことがわかりました。

女性はSNSのビデオ通話に誘導され、警察手帳のようなものを見せられたということです。

博多警察署によりますと今月5日、糸島市の会社員の女性(44)の携帯電話に京都府警本部の警察官を名乗る男から着信があり「マネロングループの主犯格を逮捕した」「この男はあなた名義のキャッシュカードを持っていたため、この者に関わっていると疑っている」「詳細は捜査本部がある京都府警伏見警察署の捜査員と話してほしいので転送する」などと言われました。

その後、電話は京都府警伏見警察署の警察官を名乗る男にかわり、女性は男から誘導されたSNSのビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられ「あなたが事件に関わっていないかについて資産を調べる必要がある」「担当の検事に転送するため、検事から振込先について説明を受けて欲しい」と言われました。

すると検察官を名乗る男にビデオ通話がかわり、女性は男から指定された口座に今月5日から翌日にかけて3回にわたり現金合計1697万円を振り込んで、だまし取られたということです。

警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」の言葉が出たら、電話をすぐに切りましょう。
▽SNSは、知らない人からの「友だち申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう。
と注意を呼びかけています。

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