長浜小児童のプール死亡事故から1年、校長ら4人を「業務上過失致死」で在宅起訴【高知】

2024年7月、高知市の長浜小学校4年の松本凰汰さんが、プールの授業中に溺れて亡くなりました。事故から1年1カ月、高知地検は6日、当時の校長ら4人を業務上過失致死の罪で在宅起訴しました。

起訴されたのは、長浜小の当時の校長・中村仁也被告(55)と、プールサイドで監視していた教頭の山岡美和被告(53)、指導していた担任の50代と20代の女性教師です。

起訴状によると、4人は松本さんの身長よりプールの水深が深いこと、松本さんの泳ぐ力が乏しいことを認識しながら、プール全体を監視する注意義務を怠りました。

さらに、当時の校長は泳ぐ力が乏しい児童に浮き具を使用させるなど、教頭や担任に対し事故防止に向けた指導を十分に行いませんでした。こうした4人の過失により、松本さんが溺れたことに気づかず死亡させたとしています。

2025年2月、業務上過失致死の疑いで書類送検された高知市の当時の教育長・松下整前教育長や、高知市教育委員会の当時の学校教育課長と学校環境整備課長ら3人は、嫌疑不十分で不起訴となりました。

高知地検は不起訴の理由について「証拠を検討した結果、過失責任を認定するに至らなかった」としています。

松本凰汰さんの両親は「起訴されて前に進んでいる。これでスタートラインに立ったと思う。今後の裁判を見守っていく」とコメントしています。

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