80年前の太平洋戦争の混乱でフィリピンに取り残された日系2世の男女4人が日本国籍の取得を求め、裁判所に申し立てを行いました。
申し立てを行ったのは、フィリピンに住む79歳から82歳の男女4人です。
申立書によりますと、4人の実父はそれぞれ終戦以前に日本からフィリピンに移り住みましたが、太平洋戦争で戦死したり、日本へ強制送還されたりしたということです。
4人は両親の婚姻関係が法的に証明できないことから国籍があいまいな状態で、親族とのDNA鑑定や実父との面会記録などから、「親子関係があり国籍取得は認められるべきだ」と訴えています。
支援団体によりますと、フィリピンに取り残された子どものうち、これまでに1600人余りが日本国籍を取得しましたが、両親に婚姻関係が証明できない場合の申し立ては初めてということです。