自民党内で緊迫した状況が続いている。石破茂首相に対する辞任要求が高まり、両院議員懇談会では約60人の議員が辞任を迫る声を上げた。4時間半にわたるこの非公開会議では、党内からの厳しい批判が相次ぎ、参議院選挙での大敗を受けて「けじめが必要」との意見が飛び交った。多くの議員が、石破首相が責任を取らなければ自民党は国民から見放されると警鐘を鳴らし、即時の辞任を求める声が圧倒的だった。
一方で、石破首相を擁護する意見も存在する。彼のリーダーシップがなければ、トランプ関税の合意を実行することは難しいとの声もあったが、全体の流れは明らかに辞任を求めるものだった。石破首相は「丁寧に説明する」としながらも、党内の不安定さを払拭できるかは疑問が残る。
議員たちは、改革を求める声を上げる一方で、石破首相の早期辞任を強く求めている。国民の信頼を失ったリーダーの下では、真の改革は実現できないとの厳しい現実が浮き彫りになっている。自民党の未来がかかるこの局面、石破首相の決断が待たれる。政治の空白を作らないためにも、迅速な対応が求められている。