ガソリンをかけて家族を殺害しようとした殺人予備罪に問われた男に、執行猶予付きの判決が言い渡された。
判決を受けたのは、福島県いわき市の無職・伊東功(いとういさお)被告(82)。
判決によると、伊東被告は一緒に暮らす長女とその夫を焼死させて殺害する目的でライターを所持した上、2人にガソリンをかけた。
福島地方裁判所いわき支部で開かれた判決公判で、谷池政洋裁判官は「動機や経緯は短絡的で身勝手なもの」などと指摘。一方、計画性が高くなく、反省して謝罪していることなどから「実刑をもって臨むのは酷に過ぎる」として、懲役2年・執行猶予4年の判決を言い渡した。