若林志穂が長渕剛の性加害を実名で告発し、再び注目を集めています。彼女は1991年から放送された連続ドラマ『天まで届け』で長女役を演じ、一世を風靡した元女優です。若林は2023年11月、X（旧Twitter）にて、かつて共演したミュージシャンNから性的暴行や脅迫を受けたと告発しました。その相手は長渕剛であると明言し、彼女の告発はメディアで大きな話題となりました。

若林は、1997年頃に自宅で違法薬物を持ち込まれ、監禁された上で無理やり関係を迫られたと語っています。また、彼女は脅迫の言葉を受け、自分のキャリアや安全が脅かされる恐怖に苛まれたと明かしました。彼女はこの経験から複雑性PTSDを発症し、現在も精神的な後遺症と闘っています。

一方、長渕剛やその所属事務所は、若林の主張を否定し、法的措置を講じる意向は示していません。しかし、若林は「絶対に許さない」とし、警察への再度の相談を検討していることも伝えています。告発から20年以上が経過しているため、法的な時効が問題視される中で、若林は自らの経験を語り続ける意義を強調しています。

若林の告発は、長年沈黙を強いられてきた日本の芸能界の構造に一石を投じるものです。大物芸能人に対する恐れや、告発したことで仕事を失うリスクが存在する中、彼女の行動は多くの人々に勇気を与えていると評価されています。今後、長渕剛からの公式なコメントや、さらなる証拠が出てくるかどうかが注目されるでしょう。

若林は、過去のトラウマと向き合いながら、自身の人生を大切にしたいと語っており、今後も自身の体験を発信していく考えを示しています。この状況は、広く日本の芸能界における性被害の問題を再考させるきっかけとなるかもしれません。