「全身にしびれがある」登山中に神奈川県の19歳学生が熱中症の疑い ヘリコプターで救助 北アルプス中遠見山で遭難

北アルプス中遠見山で神奈川県相模原市の19歳の男子学生が、体調不良により行動不能となり、ヘリコプターで救助されました。

28日午後2時40分過ぎ、一緒に登山していた父親から「息子が五竜岳から下山中、全身にしびれがある」と110番通報がありました。

警察によりますと、男子学生は北アルプス中遠見山付近(標高約1900メートル)で体調不良により行動不能になりました。

県警ヘリが出動し、午後4時半過ぎ、男子学生を救助し、大町市内の病院に搬送しました。発熱や両足のしびれなどの症状があり、熱中症の疑いがあるということです。

男子学生は27日、父親と2人で八方尾根登山口から入山していました。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に暑い今の時期は、登山者が気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって整備された登山道でも、浮石やガレ場などちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいるため、最後まで気を抜かずに登山するよう呼びかけています。

長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山域でも疲労や熱中症などにより動けなくなることがあります。

県警は「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。

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