神戸市の立体駐車場で、落下した乗用車の下敷きになるなどして点検作業員2人が死傷した事故で、保守点検会社とこの会社の係長が書類送検されました。
神戸東労働基準監督署が労働安全衛生法違反の疑いで書類送検したのは、大阪市西成区の保守点検会社「エーステックエンジニアリング」と、この会社の50代の係長です。
去年12月、神戸市中央区の立体駐車場で乗用車が高さ8メートルのところから台ごと落下し、点検作業をしていた50代男性が下敷きになり死亡、20代男性が頸椎損傷の重傷を負いました。
会社と係長は、点検作業中に危険が及ぶ恐れがあるときは機械の運転を停止させる必要があるにも関わらず、それを怠って20代男性を台の上に乗せて作業させていた疑いが持たれています。
労働基準監督署の調べに対し、係長は容疑を認め「安全措置を講じる責任者であるにも関わらず、効率性を優先してケガを負わせてしまった」と話しているということです。