今年3月に起きた熊本市電同士の追突事故で、追突した車両の運転士は先行車両に追従して走行する際の速度に関する実務検定をクリアしていなかったことが分かりました。
これは国交省・九州運輸局の保安監査で指摘されたものです。
検定は運転士に対し、市交通局が年1回25項目にわたり行っていましたが、交通局は25日、「『追従運転』に関する項目の確認が取れていなかった事実はあった」としました。
国の軌道運転規則には、前の車両との距離が100メートルに近づいたら速度を15キロ以下とする定めがありますが、追突事故時は17キロだったとされています。
市交通局は、今年度から37項目に増やして検定を実施。
追従運転に関しても実施しているとしています。
【大西熊本市長】
「皆さんから信頼していただける市電をつくるためにも、真摯に向き合いながら取り組んでいきたい」