3000台のカメラで24時間監視する“国境の壁”次の前線になるか…防御地帯を全国境にわたって再整備する構想【戦後80年】

Thumbnail

ポーランドが新たに強化された国境防衛線を構築中。3000台のカメラによる24時間体制の監視が、ロシアとベラルーシとの緊張関係の中で進行中だ。戦後80年を迎えた今、ポーランド政府は歴史的な教訓を踏まえ、国境を次の前線として再整備する計画を発表した。

この防御地帯は、ポーランドとベラルーシの国境に沿って全長186キロメートルにわたり設置され、高さ5.5メートルのフェンスが不法移民の流入を防ぐ役割を果たす。特に、ベラルーシが意図的に流入させている中東やアフリカからの移民を監視する目的がある。ポーランドのトスク首相は、ヨーロッパとロシアの間で戦争が勃発する可能性が高まっていると警鐘を鳴らし、軍事力の大幅な強化を決断した。

この動きは、サイバー攻撃や情報操作、経済的圧力を駆使したロシアのハイブリッド攻撃に対抗するためのものだ。国境に住む住民たちは、過去の教訓を胸に平和のための最前線に立たされている。ポーランドは、この新たな壁を通じて、国家の安全を守る強い意志を示している。

この状況は、国際的な緊張を一層高める要因となる可能性がある。ポーランドの防衛強化は、隣国との関係にどのような影響を及ぼすのか、今後の動向に注目が集まる。

Related Posts