「船が燃えている。これから海に飛び込む」 鹿児島・志布志港の小型船火災 逃げ場のない海上で71歳船長が下した冷静な判断

Thumbnail

「船が燃えている。これから海に飛び込む」 鹿児島・志布志市の志布志港で起きた小型船火災。命の危険を感じた船長の決断が乗組員の命を救った。



志布志港沖で小型船「希望」が炎上

2025年7月22日午後3時50分ごろ、鹿児島県の志布志港若浜地区の南東約400メートルの海上を航行していた小型船「希望」から突如火が上がった。船に乗っていた71歳の男性船長は冷静な判断で志布志海上保安署に「船が燃えている。これから海に飛び込む」と通報を行った。

「船が燃えている。これから海に飛び込む」と船長が通報
「船が燃えている。これから海に飛び込む」と船長が通報

この記事の画像(3枚)



乗組員2名、命に別状なし

船長と25歳の男性乗組員は、燃え盛る船から海へと飛び込み、近くを航行していた船に救助された。船長は右ひじに軽いやけどを負い、若い乗組員は体調不良を訴えたため、2人とも病院に搬送されたが、海上保安署の発表によれば、2人とも命に別条はないという。

船体中央の操縦席付近から火が出ていた
船体中央の操縦席付近から火が出ていた



「船体中央の操縦席付近から火が出ていた」

漂流していた船は午後4時20分ごろ、仲間の船にえい航されて志布志港に着岸。その後消防などにより、火災発生から約2時間半後に火は消し止められた。事故後の聞き取り調査に対し船長は「船体中央の操縦席付近から火が出ていた」と話しており、志布志海上保安署は現在、火災の発生原因について詳しい調査を進めている。

(鹿児島テレビ)

Related Posts