フジテレビのアナウンス局次長、佐々木恭子氏の異例の昇進が波紋を呼んでいる。彼女の後任部長として渡辺和弘氏が昇進することが決定したが、過去のスキャンダルが影を落としている。特に、渡辺氏は2008年に不倫報道が浮上し、当時の番組から降板を余儀なくされた経歴がある。これに対し、視聴者や関係者からは「身内に甘い」との批判が噴出している。
さらに、最近の中井正氏のトラブルに関連して、フジテレビ内部の人事に対する厳しい目が注がれている。中井氏の問題が発覚した後、佐々木氏は女性アナウンサーの降板を伝える役割を果たし、その際の対応が疑問視されている。局内のハラスメント問題が浮き彫りになる中、佐々木氏の昇進は「不祥事を隠蔽する体質の象徴」との声も上がっている。
また、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が、局内の「常能文化」について暴露したことも影響を与えている。彼は、男性アナウンサーが女性アナウンサーを囲い込む文化が存在すると指摘し、これが局内での不正やハラスメントを助長している可能性を示唆した。これにより、フジテレビの信頼性は大きく揺らいでいる。
このような状況下で、佐々木氏の昇進は果たして正当なものなのか、視聴者や業界内での反響は今後も注視される。フジテレビは、再生改革を進めると同時に、内部の問題に対処できるのかが問われている。緊迫した局面が続く中、今後の展開から目が離せない。