北海道南部の上ノ国町で、住宅の窓が割られたり、畑が荒らされたりする被害が続いています。道庁はクマによるものとみて、「ヒグマ注意報」を発令し、注意を呼びかけています。
7月22日午前4時30分ごろ、上ノ国町木ノ子付近で、住宅の台所にある窓ガラスが割られているのを住人が発見しました。
警察によりますと、網戸の枠が曲がっており、破かれていて、爪の痕が残っていました。
さらに23日午前5時ごろ、上ノ国町向浜付近で、住人が自宅の窓から外を見ると、畑のトウモロコシが倒れているのを見つけました。
トウモロコシが一列なぎ倒され、食い荒らされていました。近くの2つの畑でも食害があり、スイカも狙われました。
クマの目撃情報はありません。人への被害も確認されていません。
道庁は上ノ国町一円に「ヒグマ注意報」を発令しました。期間は7月23日から8月22日までです。
警察は24時間体制でパトロールを行うとともに、付近の住民に注意を呼びかけています。
隣接する福島町では12日、新聞配達員の男性がクマに襲われて死亡しました。