「刺せば痩せる」とSNSなどで話題の「マンジャロ」本来の目的外処方に医師は「命に関わる可能性」を指摘 中国では高額転売も

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「刺せば痩せる」とSNSで話題の薬「マンジャロ」が、危険な目的外処方の現状を浮き彫りにしています。もともとは糖尿病治療のために開発されたこの薬が、今や美容やダイエットの手段として広まっており、医師たちはその使用に警鐘を鳴らしています。

SNS、特にTikTokでは「マンジャロ」を使ったダイエットの成功例が数多く投稿され、若い女性の間で急速に人気が高まっています。ある女性は、わずか2ヶ月で9kgの減量を実現したと語り、その手軽さから依存状態に陥る危険性も指摘されています。彼女は「薬が薄まってくるとお腹が空いてくる」と語り、その不安定な心情を吐露しました。

厚生労働省は、マンジャロの使用が糖尿病治療以外では安全性が確認されていないと警告。副作用として、胃痛や体力低下が報告されており、命に関わるリスクも存在します。ダイエット目的の使用は自由診療に分類されるため、法的には問題がないものの、医師たちはその実態を憂慮しています。

さらに、マンジャロの転売がSNS上で横行しており、特に中国では日本語のパッケージが高額で取引されています。日本の法律では無許可の販売は罰則の対象となるため、厚労省は違法販売の取り締まりを強化しています。

この薬の本来の目的を逸脱した使用は、深刻な健康リスクを伴います。医師たちは、「食欲を抑えることで巨食症になる危険性もある」と警告し、正しい使用法の徹底を求めています。命に関わる問題として、今すぐの注意が必要です。

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