北陸のハワイ、水島の海開きが目前に迫る中、旅客船の運行停止が発表され、地元住民や観光業者に衝撃が走っています。福井県鶴市に位置するこの無人島は、美しい白砂浜と透明度の高い海で知られ、毎年夏には約25,000人の海水浴客が訪れます。しかし、今週火曜日に予定されていた海開きが、運行会社の大海トラベルによる船の運行許可が国から間に合わず、延期される事態となりました。
地元の住民たちは「水島が全て」と口を揃え、観光シーズンが経済的に重要であることを強調しています。今日、鶴市では今年初の猛暑日となり、観光客の訪問が期待される中でのこの発表は、特に痛手です。昨年、運行会社は船体の亀裂や浸水の問題を抱え、乗客を危険にさらしていたことが発覚し、今年は新しい船を購入して再発防止に努めるはずでしたが、運行開始は未定のままです。
地元の旅館経営者たちは、海開きの延期がもたらす影響を懸念し、「この夏だけで1年分の収入を得る」と語ります。水島を目的に訪れる観光客が多いため、船の運行停止は地域経済に深刻な打撃を与えると予想されています。地元住民の清掃活動など、海開きに向けた準備も進んでいただけに、今回の延期は無情です。
大海トラベルは、運行許可が下り次第、速やかに運行を再開したい意向を示していますが、観光業界にとっては時間がない状況です。北陸のハワイ、待望の海開きがどうなるのか、今後の動向に注目です。