人気ゲーム「マインクラフト」と国がコラボ…「建設業に若い世代が興味持って」担い手不足深刻化への“救世主”になるか

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人気ゲーム「マインクラフト」と国が手を組む新たな取り組みが、建設業界の深刻な人手不足を救うかもしれません。国土交通省の河川事務所が、洪水防止施設「地下神殿」をバーチャル空間で再現し、若い世代に建設業への興味を喚起することを目指しています。

近年、建設業界は人手不足が深刻化しており、今年上半期の倒産件数は986件に達し、前年同期を上回る結果となっています。この背景には、物価高や職人不足が影響しています。そこで、国交省が目をつけたのが、全世界で3億本以上売れた「マインクラフト」です。このゲームは、さまざまなブロックを組み合わせて自由に空間を作れるため、幅広い世代に人気を博しています。

具体的には、関東地方整備局が首都外水路を再現し、洪水時の水の流れを安定させる役割を持つ調圧水槽の構造をバーチャルで体験できるようにしました。この施設は、1秒間に最大200立方メートルの水を排水する能力を持ち、街の浸水を防ぐ重要な役割を果たしています。

さらに、他の整備局も「マインクラフト」を活用し、地域のインフラを3Dモデルとして再現しています。これにより、若い世代がゲームを通じて建設技術に興味を持つことが期待されています。各事務所のホームページでは、これらのゲームデータが公開されており、誰でもダウンロードして楽しむことが可能です。

この画期的な取り組みが、建設業界の未来を担う若手人材の育成につながることを切に願います。国とゲームがタッグを組むことで、建設業の新たな可能性が開かれる瞬間が訪れました。

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