霧島連山の新燃岳が、7年ぶりに噴火しました。宮崎県と鹿児島県にまたがるこの火山は、現在、噴火警戒レベル3に引き上げられ、登山道は閉鎖されています。麓の町は火山灰で真っ白に覆われ、視界が極端に悪化しています。通行中の車は、まるで雪の中を走っているかのように、周囲の景色が見えなくなっています。
噴火が始まってから11日目、観光名所である丸滝も影響を受け、エメラルドグリーンの水が灰色に変色。観光客の姿は消え、地元の飲食店やお土産物店は閑散としています。特に、霧島温泉市場では観光客が来ないため、経済的打撃が深刻化しています。
旅館では、火山灰の洗い流し作業に追われ、宿泊客への影響を最小限に抑えようと奮闘していますが、噴火の影響で予約がキャンセルされる事態が続いています。気象庁は、噴火活動が活発であることを警告しており、半径3km以内では大きな噴石に注意が必要です。
住民や観光業者は、いつまでこの状況が続くのか不安を抱えています。新燃岳の噴火は、地域の観光業に大きな影響を与えており、今後の動向から目が離せません。