神奈川県川崎市で、元交際相手によるストーカー行為が引き起こした悲劇が明らかになった。2024年12月に行方不明となった20歳の女性が、4ヶ月後に発見された遺体は発骨化しており、警察の初動対応が大きな波紋を呼んでいる。家族は、彼女が失踪直前に「命の危機」を訴えていたにも関わらず、警察が適切な対応を怠ったと主張している。
事件の発端は、女性が元交際相手からのストーカー行為に悩まされていたことだ。彼女は失踪の数日前に、母親に「殺されるかもしれない」とメッセージを送っていた。失踪後、家族は警察に何度も相談し、捜査を求めたが、警察は「事件性がない」と判断し、十分な対応を行わなかった。
2025年4月30日、警察は元交際相手の自宅を捜索し、ボストンバッグの中から女性の遺体が発見された。容疑者はその後アメリカに逃亡したが、数日後に自ら帰国し逮捕された。現在、彼は殺人容疑で取り調べを受けている。
この事件は、警察の対応の不備を浮き彫りにし、社会的な怒りを引き起こしている。市民は川崎警察署前で抗議活動を行い、警察の信頼回復を求めている。家族は今後も警察の対応を追及し、ストーカー被害者の支援を求める活動を続ける意向を示している。社会全体がこの悲劇から何を学ぶべきか、私たちに問いかけている。