稲食い荒らす“黒い影”外来生物「ヌートリア」…収穫量2割減か “銘柄米”値上がりとコメ増産取り組む中で新米に影響も? 浜松市の捕獲数5年で10倍に

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浜松市で急増する外来生物「ヌートリア」が稲作に深刻な影響を及ぼしています。農家たちは、収穫量が最大で2割減少する恐れがあると警告しており、特に新米の価格にも影響が出る可能性があります。最近の報告によると、浜松市でのヌートリアの捕獲数は過去5年で驚異の10倍に達しています。これにより、米の価格が不安定になり、特定銘柄の米は4341円に値上がりするなど、消費者にも影響が広がっています。

ヌートリアは南米原産の大型ネズミで、戦時中に日本に持ち込まれ、その後野生化しました。現在、農作物に対する被害が拡大しており、農家は自ら捕獲用の罠を設置するなど、対策に追われています。田んぼの中には、ヌートリアによって食い荒らされた跡が広がり、農家たちはその影響を実感しています。

静岡県内の農家は「毎日罠を確認しなければならず、余分な仕事が増えている」と嘆いています。稲の食害は私たちの食卓にも影響を与える可能性があり、今後の動向に注目が集まります。稲作の収穫に影響が出る中、政府は2025年までの生産増加を目指すと発表していますが、ヌートリアの脅威がその計画に影を落とすかもしれません。農家と消費者、双方にとって厳しい状況が続く中、今後の対策が急務です。

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