高級魚が”迷惑者“に 青森・陸奥湾で大量発生のマダイが養殖ホタテ稚貝を食べ尽くす? 「全滅に近い…」の声も

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青森県陸奥湾で高級魚・マダイが大量発生し、養殖ホタテ稚貝を食い尽くす事態が発生しています。この驚愕の状況は、漁師たちにとって「全滅に近い」との声が上がる危機的な状況を引き起こしています。水面を覆いつくすほど集まったマダイは、特に養殖されたホタテに襲いかかり、食べ尽くす様子が確認されました。

被害は深刻で、漁師たちが引き上げたホタテの約7割から8割が被害を受けており、貝殻にはマダイの歯形がくっきりと残っています。養殖歴20年の漁師は「こんなにひどいのは初めて」と嘆き、今後の影響を懸念しています。ホタテは通常、成長に約3年を要するため、今回の被害が今後の漁業に及ぼす影響は計り知れません。

この異常発生の背景には、今年の海水温の上昇が影響していると考えられています。ホタテの成長が遅れ、マダイが集まるシーズンと重なったことが原因とされています。漁業組合長は「自分たちだけでは対処しきれない」と語り、県の支援を求めています。

青森県の宮下知事は、すでに解決策を模索中であり、水産総合研究所ではマダイとホタテの関係を調査する実験が始まっています。高級食材の危機が迫る中、迅速な対策が求められています。このままでは、青森の名産品が消えてしまう恐れがあるのです。

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